ミツバチ科 体長:10〜13mm(はたらきばち) 平群庵昆虫写真館
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ミツバチの受難
ミツバチ 11月、朝の冷え込みの強い日がありました。
日中は暖かくなり、空き地のセイダカアワダチソウにはミツバチやアブが集まっていました。しかし、所々に葉や花にしがみついたまま動かないミツバチがいるのです。昆虫は目を閉じないので死んでいるようには見えませんが、このミツバチ達は既にこと切れていました。
クモに捕まったミツバチもいました。ミツバチは自分よりはるかに小さなヤミイロカニグモ(メス)の毒牙に倒されたのでしょう。
死んだミツバチは長い舌を出しています。(上、左下)
ミツバチ ミツバチ

ミツバチ 小春の陽を浴びてキクの花の蜜を吸っていたミツバチの悲劇は目の前で起こりました。

いきなりオオスズメバチが現れミツバチに体当たりをするようにぶつかりました。もつれて花から転げ落ちながら脚一本でぶら下がったオオスズメバチの強力な顎には花粉まみれのミツバチの首根っこががっちりくわえられていました。(下)

ミツバチとスズメバチ

死んでいく個体に注目すると「死ぬまで働き続ける過酷」と映りますが、一匹の女王蜂を中心とする蜂社会は、巣全体が一つの生命体と見ることができます。そこでの個々の働きバチの生死は、ちょうど私たちの体の細胞が古くなったり傷ついたりして死に、新しい細胞と置き換わることが随時行われているようなものかもしれません。私たちの体の個々の細胞も死ぬまで働き続けていますが、一つ一つの細胞の死を嘆く人はいません。

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