平群の野鳥 メジロと餌台 野鳥のページに戻る


平群には柿の木があちこちにあって収穫もされないまま鳥の餌になっていますが、冬になって樹上に放置されていた柿もほとんどなくなってしまうと、甘党のメジロ達は新しい食材を探します。家庭にキウイフルーツを植えている所では小さな果実は収穫せずに放置していますが、始めは酸っぱいキウイフルーツもヒヨドリにつつかれて傷つくと甘くなります。ヒヨドリは農作物に悪さをしたり、他の小鳥に対しても餌を巡っては高圧的ですが、果実をつついて穴を開けると、結果的にその跡はメジロが食べやすい状態になります。丸ごと熟れた柿があってもメジロはヒヨドリの食べ残しをつつきます。
しかし、庭に餌台を作って柿を置いてみると、大半をヒヨドリに食われてしまいます。先客のメジロを追い立てたヒヨドリは餌台を独占し食い荒らします。
というのは人間側から見た場合で、ヒヨドリとしては自然に振る舞っているのですが、餌を与える側としては、与える対象を選ぶ権利があるというエゴが出てきてしまいます。
start 訪れるメジロを観察していると、開けた場所にぽつんとある餌台は落ち着かないようです。前後左右上空を警戒し絶えずキョロキョロ。
しかも、たびたびヒヨドリやツグミに追い払われます。






キョロキョロしながら食べるので時間がかかります。

画像下の文字にマウスを当てて下さい
左を向いたり 柿をつついたり 右を向いたり


メジロには専用の小さな餌台を作ってやればいいのです。園芸用の支柱に適当な太さの針金を巻き付けて、柿やミカンが一個はいる大きさの窪みをつくりました。
それをユズの木の傍らに突き立てました。
ヒヨドリが止まると針金はぐらぐらするだろうという予想です。
常緑樹の傍らという場所も良いようです。背後、頭上に茂みがあるとずいぶん落ち着くらしく、最初の餌台よりキョロキョロが減りました。












しかし、どっこい世間はそう甘くはない、
でも、柿は甘いなあとツグミ。
ぐらぐら揺れながらがんばって食べていました。
仕方がないや、とヒヨドリがつつき落としたキウイフルーツを啄むメジロ。
「メジロとブルーベリー」の所でメジロは決して地上に降りようとはしません、と書きましたが、撤回です。
稀ですが地面に降りて食餌します。
ヒヨドリもツグミも来なければ幸せ。
満腹の後はちょっと一休み。
甘いものばかり食べて、歯はないから虫歯の心配はないけれど糖尿はどうかな? メジロくん。





餌台の近くに止まれる茂みがあるとメジロの一時的な避難場所になります。近くにある大きな餌台にヒヨドリが来るとメジロはさっとこの茂みに逃げ込みます。そしてヒヨドリがいなくなるとまた出てきて食事の続きをします。
この簡易餌台の食料はヒヨドリに荒らされないので安心です。
野鳥の写真 メジロ(3) 奈良県生駒郡平群町で撮影   平群庵:平群の里の侘び住まい