マガモ(3)
2002年11月中旬、いつも歩く川筋にマガモの姿が見られなくなったので、少し下流まで足を伸ばして見ました。平群町の南の端近くに小さな堰がありカモ達がくつろいでいました。カモ達といってもマガモ、ヒドリガモ、カルガモあわせて10羽余りの小さなたまり場です。
お天気もよかったので川べりにしゃがみ込んで、彼らの生活に小一時間付き合ってみました。
このページは少し羽目を外して漫画風です。
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「やあ カモコさん 元気?」
「あら マガオさん お久しぶり」
「僕と結婚して下さい」
「お願いします」
(どうしようかな)
(ま、いっか ほかに男いないし)
「ワーイ」
「ヤッター」
「★・◇#□×&$△○・!」
「ファァァァー」
「ボク、疲れた 一休みしよ」
「どっこいしょ」
「ありゃ、誰だ」
頭が緑で体が茶色のカモが舞い降りて来ましたが、すぐに平たい石の上に座り込んでしまいました。
異なる種類のカモは一緒にいてもお互いに干渉しません。知らん顔でめいめい勝手にやってます。
座り込んでいる「緑頭」の手前はヒドリガモ、向こうはカルガモです。
「緑頭」は遠くから飛んできて疲れているのカモ

ところで、この「緑頭」は図鑑に載っていませんでした。
「緑頭」のなぞを調べていくと「エクリプス」言葉にぶつかりました。
エクリプス=カモ類の雄が繁殖期のあと、全身換羽で雌に似た地味な羽になること、又はその羽色。
カモは渡ってきたばかりのときにはエクリプスで繁殖期を迎えて、雄の羽色に変わっていくのだということが判りました。マガモの雄の場合、体はほとんど雌と同じ羽色になりますが、頭は緑黒い色が残ると言うことです。つまりここにいる「緑頭」はマガモのエクリプスの姿だったのです。彼はこれからマガモの雄としての衣装に着替えなければならないのです。
「緑頭」が頭を背中に乗せて本格的に寝てしまうと、その手前でカルガモも片足を上げて眠りの体勢に入りました。小春日和はカモ達にも気持ちがいいのでしょうか。
この写真で気になる事が二つあります。一つ目は二羽とも白目をむいているように見えることです。
二つ目は片足で立って寝ることです。一方はうずくまっています。
白目の疑問は本に答えがありました。まぶたが白いので目をつぶるとそれが見えて目を開けているように見えるとありました。しかし片足立ちについては納得できる答えはまだ見つけていません。(わりといい加減なことでお茶を濁した説明はあります)
「・・・・・・」
「はい」
野鳥の写真 マガモ 奈良県生駒郡平群町で撮影   平群庵:平群の里の侘び住まい