平群庵音曲館 | 里山の四季 楽譜 |
里山の四季 | |||||
(一) 朝もやの 晴れ行く山辺 芽吹いた木々枝先 光浴び 里山のうららの春は 命あふれ輝く 若葉色 つくしの土手と すみれの小道 タンポポ花咲く丘に ヒバリの歌は お日様の歌 きらきら降りそそぐ (二) 青空と わき立つ雲に いい汗かきましたと 人は言う 里山のセミ鳴く夏は ときおり涼しい風 過ぎてゆく せせらぎ夜は ホタルが群れて 小さな自然の花火 虫かご持って 光集めて 思い出作る夏 |
(三) 彼岸花 あぜ道うめて 黄金の稲穂がみな お辞儀する 里山の実りの秋は 山から畑からの 贈り物 稲刈り済んだ 田んぼにお礼 今年もご苦労さんと アケビを探し イガ栗むいて いも掘りにぎやかに (四) 木枯らしが 枯れ葉を散らし 谷から谷へと吹きぬけて行く 里山の冷たい冬も あすを作る人には 暖かい ホオジロ メジロ ヤマガラ エナガ 小鳥はいつでも元気 落ち葉の下の ドングリ達も 根を張り春を待つ (終) 巡る月日に 里山の四季 幾度と訪れ 過ぎる 人の優しさ 土地の豊かさ 里山いつまでも |