キツネ(7)
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久しぶりにツネキチの家(巣穴があると思われる所)の近くへ行ってみました。運が良かったのか悪かったのかいきなり仔キツネに出会ってしまいました。私の方が先に気がついたのですが、動くと先方に気づかれるのでじっと立ったままカメラを構えました。しかし、最初のシャッターを押したときは目の前まで来て目が合っていました。一瞬立ち止まりグウゥ、と小さく鼻を鳴らし、さっと藪の中へ消えてしまいました。
2枚目は立ち去る寸前の顔で、いかにも変なやつがいる、と言わんばかりの目で睨まれてしまいました。
キツネの写真(7) 奈良県生駒郡平群町で撮影
平群のキツネ
平群のキツネ
間もなくそこへツネキチが現れました。「おい、ツネキチ、お前の子供を紹介しろよ」などと語りかけても素知らぬ顔。近くの木陰にへたり込むと毛繕いを始めました。キツネは犬のようになれなれしくしたり、へつらったり出来ません。無表情で近くに座る、それが最大級の親愛の表現のように思えます。そうやって、しばらく私の話を聞き流していたようですが、ひんやりした苔の上が気持ちよかったのか、完全寝そべりの形で目を閉じてしまいました。
平群のキツネ
平群のキツネ
キツネの写真 奈良県生駒郡平群町で撮影