キツネ
キツネの友達ができました。友達と言っても私が一方的になりたがっているだけで、先方から見れば私は比較的危険性の少ない、利用価値のある人間のようです。接近はできても警戒を解くわけではありません。
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平群のキツネ
平群のキツネ
最初、空き地で見かけたときは犬だと思ったのですが、キツネです。
開発が進み、住みかを追われ、住宅地まで降りてきて人間との摩擦を起こすのです。
日本中至る所で見られる現象ですが、彼は被害者なのにいつしか加害者の烙印を押されるでしょう。
彼の表情が悲しげに見えるのはこちらの感傷。
そのしたたかさを見ていると、まるで信念を持っているように思えてきます。
平群のキツネ
警戒心と知恵と敏捷性を幾万世代に渡って進化させてきた面魂
これぞ狐の顔。
平群のキツネ
でも、ちょっと柴犬に似たかわいい顔も持っています。
平群のキツネ
何回か来る内に、ここは少し警戒をゆるめてもよい所と分かったのでしょうか。我が家の庭でくつろぐようになりました。
平群のキツネ
山を追われ、人間や犬たちの隙間でしたたかに、ひたむきに生きていく彼をいとおしく思うようになり、「ツネキチ」と名付けてしまいました。
キツネの写真 奈良県生駒郡平群町で撮影