タンポポ (キク科) 
野の花のページの最初に戻る
春の野草の代表ですが、普段タンポポといっているのには数種類あるのですね。
どのタンポポも、とにかく、元気をくれる野草です。
花を咲かせながらタネを蒔いていくすごい生活力があります。
ホームページに写真を貼るとなるといい加減なことは書けないので、近くに咲いているものを調べてみました。カンサイタンポポ、カントウタンポポ、セイヨウタンポポがあるようですがちょっと見ただけでは分かりません。
下の2つのものはどちらもカンサイタンポポらしいのですが、花の様子、葉の形はずいぶん違います。
どのようにして種類を区別するのか図鑑で調べると見分け方のポイントは花の付け根にありました。
セイヨウタンポポ
花の付け根を囲んでいる『総包』がそり返っています。
カントウタンポポ
総包の先に三角の突起があります。
カンサイタンポポ
総包はすんなりしています。
市街地にあるタンポポの多くはセイヨウタンポポで、花の終わった後の総包が左のようによく見えます。
下の花殻の写真では、一番左列のセイヨウタンポポは総包が反り返っているのでよく分かりますが、カントウタンポポ、カンサイタンポポは中間のような総包があってよく分かりません。
写真が目的の素人にはここまででした。春の野山を楽しむのには何タンポポでもいいのです。
実際には、外見上セイヨウタンポポの特徴を示す個体でも、遺伝子的には日本のタンポポとの交雑である場合が多いということが文献にありました。一見セイヨウタンポポに見えるもので純粋なセイヨウタンポポは20〜30%くらいしかないそうです。たくみに日本のタンポポの遺伝子を取り込みながら、タンポポの世界は西洋化しているようです。