ユリ科 タカサゴユリ 平群庵  野の花写真館
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タカサゴユリ
暑い盛りに藪の中からユリらしい花が咲き出しました。
タカサゴユリでした。
タカサゴユリは外来種として<国立環境研究所 侵入生物DB>には次のように書かれています。
近年各地で繁茂しているが花がきれいなためなかなか駆除されない.少なくとも外来種であることを周知する必要がある.

少なくとも周知・・・何を目指しているのか分かりにくい内容です。根絶したいのか、できるだけ増やさないようにしようというのか・・・・下に続く・・・
タカサゴユリが外来種というのは事実なのですが、ここの写真のユリが真のタカサゴユリかというと、どうも純粋のタカサゴユリではないようです。タカサゴユリの花被外面は紫褐色の筋があるのが特徴ですが、このユリにはありません。
一方、タカサゴユリを一方の親とするテッポウユリとの交配種(幾世代かの再交配)は新テッポウユリとして園芸市場に出回っています。そこではタカサゴユリの遺伝子が商業的に増殖されていることになります。このページのユリはタカサゴユリの概観を残しながら、純粋のタカサゴユリではありません。
ここで、国立環境研究所のいう侵入生物の定義が曖昧になってしまいます。タカサゴユリとテッポウユリの中間の種は園芸種としておとがめなしとすると、その中間種の子孫は自然交配しながら繁殖力の強い一方の親の性質が顕になって、この写真にあるような亜タカサゴユリ群となるでしょう。
外来種と国産種との交配種は外来種と見なすのでしょうか。外来種は既存の生態系に影響するので排除が望ましいのでしょうか。
奈良県生駒郡平群町   生駒山麓の野草

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