ハムシ科  体長:8mm前後 平群庵昆虫写真館
ユリクビナガハムシ

ユリクビナガハムシ
ユリクビナガハムシ
専らユリを食べるという
京都府での絶滅危惧種になっているようで、京都府レッドデータブックには次の記述があります。

<希少種。広域分布種であるが、本州での産地は局限され、京都府の確認産地は1ヶ所のみ。栽培のユリ類のみから知られており、はたして、元から野生のものかどうか興味が持たれる。>

しかし、近年ネット上の報告が多くなって、分布を広げている感があります。

直感的に、近年の温暖化に伴い北へ分布を広げているタカサゴユリが関係している、と思われます。
私たちの生活の周辺にある花ユリで種を付けて自力で繁殖するのはタガサゴユリのみです。オニユリといえどもせいぜいムカゴを株周辺に落として群落を少しずつ広げる程度ですが、タガサゴユリでは風に舞う軽い種子を大量、広範囲にばらまいて繁殖するために、今や雑草並のありきたり植物となっています。ハムシが世代交代して繁殖の輪を広げる一歩先に、野生タカサゴユリの繁殖が進んでいるので、これからどんどん増える害虫になりそうです。(ユリを扱う園芸農家にとって)

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