ミバエ科 体長:8mm 平群庵昆虫写真館
ミスジミバエ


ミスジミバエ  エメラルドのような輝く目におもわず惹かれました。
ミスジミバエ
ミスジミバエ メス
ミスジミバエ
ミスジミバエ メス
ミスジミバエ
ミスジミバエ メス
ミスジミバエ

ミスジミバエ メス  口器の一部? 舌のようなものをベロベロ

ミスジミバエ メス


ミバエのメスは産卵管がノズルのように突き出しています。つまり、上の画像は全てメス
下の画像は2匹のメスがカボチャの花の蕾に止まっている所です。


        ミスジミバエ と カラスウリ

ミスジミバエついてはカラスウリに産卵するという文章がネット上には多々あり、ミスジミバエとカラスウリが特別な関係にあるかのごとき印象を受けますがカラスウリへの産卵シーンはネット上には見当たりません。
ミスジミバエとカラスウリの関係については詳しい観察記録のごとき解説を載せているサイトがあってすごいなあと思いました。しかし、さらに調べていくと同様のことがと言うより、判で押したような同じ文章が多くのサイトにあっていずれも博識ぶりを発揮しているのですが、みんなどこかのコピーです。
そっくりコピーの場合は「引用」と言います。引用先を明記しないと盗用になります。
(出典がウィキペディアと明記したサイトもありました)

         人の文、みんなで盗めば怖くない  

面白いことに、この文章盗用の傾向は「カラスウリ」を主題にした植物サイトに多く、「ミスジミバエ」を主題にした昆虫サイトには少ないことです。

判で押したような文章は下記の通り
カラスウリ・・・・
花は翌朝、日の出前には萎む。雄花はそのまま落花するが、これにはミバエ科のハエであるミスジミバエ Zeugodacus scutellatus (Hendel, 1912) の雌が飛来し、産卵する。落花した雄花はミバエの幼虫1個体を養うだけの食物量でしかないが、ミスジミバエの1齢幼虫の口鉤(こうこう:ハエの幼虫独特の口器で、大顎の変化した1対の鉤状の器官)は非常に鋭く発達しており、他の雌が産みつけた卵から孵化した1齢幼虫と争って口鉤で刺し殺し、餌を独占する。

上の文章によるとミスジミバエのメスは、カラスウリの雄花が落下した後に産卵することになります。本当でしょうか?
下はカボチャの雄花ですがミスジミバエのメスの産卵(卵は確認していませんが産卵行動だとすると)、は蕾の時期に行われています。カラスウリの場合、ミバエは花が落ちてしまってから卵を産み付けに行く、疑問を感じないのでしょうね。自分で考えることをしない盗用常習人達は。



ミスジミバエ メス  カボチャの雄花に産卵しているように見える


ミスジミバエ 産卵後(多分)産卵管を引き抜くと・・・・
先端には普段は隠されている尖った部分がありました。
ミスジミバエ 産卵管先端


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