ハナアブ科 体長:7〜8mm 平群庵昆虫写真館
ツヤヒラタアブ と ホソツヤヒラタアブ(暫定)


ツヤヒラタアブの仲間は判別が難しく間違っているかもしれません。
図鑑で似ているものは次の三種です。

Melanostomatini (ツヤヒラタアブ族)
  Melanostoma (ツヤヒラタアブ属)
   ツヤヒラタアブ    Melanostoma orientale (Wiedemann, 1842)
   ホソツヤヒラタアブ  Melanostoma mellinum  (Linnaeus, 1758) 
   ホシツヤヒラタアブ  Melanostoma scalare  (Fabricius, 1794)

ツヤヒラタアブ  :腹部背板第2節の黄色斑は側縁を越える
ホソツヤヒラタアブ:腹部背板第2節の黄色斑は小さく、側縁を越えない
ホシツヤヒラタアブ:腹部背板第2節と4節の幅と長さの比が上2種と異なる(細長)
など、

ツヤヒラタアブ(仮) オス ツヤヒラタアブ(仮) メス
ツヤヒラタアブ(仮) オス ツヤヒラタアブ(仮) メス
ツヤヒラタアブ(仮) オス ツヤヒラタアブ(仮) メス
メスの比較ではツヤヒラタアブの背面は透明ニスを塗ったようにツヤツヤで、下の画像にあるホソツヤヒラタアブの方は胸部背面の微毛のせいでややつやが少ないようです。


図鑑の不親切
原色昆虫大図鑑(北隆館 初版)の<ホソツヤヒラタアブ>には
『腹部の第二節以下の各節には長方形で、赤褐色の一対の大型紋がある。近似種とは斑紋の形などで区別できる』
とあります。(ツヤヒラタアブは載っていません)
「斑紋の形」の図もなく、『斑紋の形などで区別できる』と言われても???こんな言葉で済ませるのなら図鑑などいりません。その区別の仕方こそが図鑑の解説なのに。
でも、ギャグとしては面白いです。応用範囲の広い解説用語として、ほとんどの近似種で使えて文章を短縮できます。
もし、図もなく解説だけで「アゲハとキアゲハはその斑紋の色、形などで区別できる」と書いた蝶の図鑑があったら、欠陥図鑑として有名になりそう。

ホソツヤヒラタアブ(仮) メス
ホソツヤヒラタアブ
ホソツヤヒラタアブ(仮) メス
ホソツヤヒラタアブ(仮) メス
菜の花のホソツヤヒラタアブ(仮)♀ 卵がいっぱい

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